第3回MACT研究会 開催レポート

2026年7月1日、第3回MACT研究会を開催いたしました。
全国から222名のお申し込みをいただき、当日は最大203名の方々にオンラインでご参加いただきました。今回は、私から「心電図モニター事故ゼロへの挑戦〜アラーム疲労を脱却し、確固たる安全を創る〜」と題して基調講演を行い、続いて幹事の中山(彩の国東大宮メディカルセンター)より現場での具体的な取り組みについて報告いたしました。ご参加いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
■ アンケートから見えた「現場のニーズ」
開催後アンケートでは、97%以上の方が内容について「期待通り」と回答し、約96%が「次回も参加したい」と非常に高い継続参加の意向を示されました。
自由記述からは、「他施設の成功・失敗事例」や「基準づくり・現場を巻き込む体制」といった、実践的で具体的な運用ノウハウが強く求められていることが浮き彫りになりました。
■ 参加者が求めているものと活発な質疑応答
当日の質疑応答でも、現場の切実な悩みが数多く寄せられました。
「立ち上げ初期の壁」「消音対応からの脱却」「医師や他職種との連携」「小児領域特有のアラーム管理」など、多岐にわたる課題が共有されています。議論を通じて再認識したのは、参加者の皆さまが求めているのは「完璧な正解」ではなく、ラウンドや対話といった「悩みながら進むプロセス」そのものであるということです。
■ 第3回を通して感じたこと
今回の講演を通じ、アラーム疲労などの課題は「個人の責任」に帰するのではなく、「システム全体の問題」として捉え直す必要性を改めてお伝えしました。安全なモニター管理を実現するためには、「施設ごとの明確な運用基準」、「医療者の正しい知識と基礎技術」、そして「信頼性が高く扱いやすい機器」の3本柱を一体として整備することが不可欠です。その上で、既知のリスクを未然に防ぐ仕組み(Safety-I)と、現場の適応力を育む環境(Safety-II)を融合させ、自律的な安全文化を構築していくことが求められています。
■ 今後に向けて(第4回の予定など)
次回(第4回)は、今回寄せられたご要望にお応えし、成人と小児の両領域を対象とした「活動の実際」について、より具体的にご報告する予定です(現在、パネルディスカッションの実施等も検討しております)。さらに今後は、参加者の皆さまと直接情報共有や相談ができるワークショップ形式の場を設けることも構想しています。
MACT研究会は、現場の等身大の困りごとから出発する、誰もが参加できるコミュニティです。皆さまから寄せられた「失敗談」や「工夫」という貴重な宝物を共有しながら、心電図モニター事故ゼロの未来に向け、共に歩んでまいります。引き続きよろしくお願い申し上げます。

MACT研究会
代表幹事 冨田晴樹

