第2回MACT研究会 開催レポート


2026 年1月30日、第2回MACT研究会を開催いたしました。

今回は初のオープン開催として、Web形式で全国へ配信し、221名の申し込みをいただき、当日は最大191名の皆さまにご参加いただきました。第1回のクローズ開催から大きく一歩を踏み出し、MACT活動が全国規模で共有される場となりました。 改めまして、ご参加くださった皆さまに心より感謝申し上げます。

■ アンケートから見えた「全国の現状」

開催後アンケート(回答69名、回答率約35%)からは、いくつかの明確な傾向が見えてきました。
100%が「期待通り」または「とても期待通り」と回答。医療従事者の約93%が「自施設のMACT活動に役立つ」と回答。約97%が「次回も参加したい」と回答。しかし、最も印象的だったのは満足度の高さ以上に、「まだMACTが立ち上がっていない」「医師の協力が得られない」「どう始めてよいかわからない」 という声の多さでした。 回答の約半数が「立ち上げのヒントを求めて参加した」と答えており、多くの施設が模索段階にあることが明らかになりました。 これは決して後ろ向きな事実ではなく、全国の現場が同じ課題を抱え、同じ方向を向き始めている証でもあります。

■ 参加者が求めているもの

アンケートでは、今後取り上げてほしいテーマとして、成功例だけでなく「失敗例・苦労話」、 小児領域でのアラーム管理、SpO₂や呼吸アラームの各論、医師の巻き込み方、離脱基準や設定の具体例、RRS、他チームとの連携 など、非常に実践的かつ現場に根ざした要望が寄せられました。 特に印象的だったのは、「完璧な答え」ではなく、「悩みながら進んできたプロセス」を求めている点です。 MACT活動は理論だけで動くものではありません。また、明確な答えがあるものでもありません。地道なラウンド、装着基準の議論、医師との対話、そして時にうまくいかない経験。その積み重ねこそがMACT活動そのものであることを、参加者の声が示していました。

■ 第2回を通して感じたこと

今回、全国から200名を超える申し込みをいただいた事実は、「モニタアラームに苦慮している施設がこれほど多い」という現実を私たちに突きつけました。 「アラーム疲労」「テクニカルアラームの多発」「必要性の曖昧な持続モニタリング」「医師と看護師の温度差」「チーム不在のままの運用」。これらは特定の施設だけの問題ではなく、全国共通の課題であることが明らかになりました。だからこそ、MACTは“特別な病院の活動”ではなく、どの施設にも必要な安全文化の一部であると、改めて強く感じています。

■ 今後に向けて

次回以降は、「立ち上げ初期のリアルな事例共有」「 小児領域への展開」「 各論的テーマ(SpO₂・呼吸・テクニカルアラーム)」「 他チームとの連携」「 運営方法のブラッシュアップ(資料共有・視聴環境改善)」など、アンケート結果を反映させながら、より実践的で横断的な内容へ発展させていきます。 MACTは一部の専門家だけの活動ではありません。「現場で困っている一人」から始まる活動です。 今回の研究会が、各施設での“最初の一歩”につながることを心より願っております。 今後も、心電図モニタ関連事故ゼロを目指し、全国の仲間と共に歩んでまいります。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。


代表幹事 冨田 晴樹